ひとり親世帯への児童扶養手当「所得制限の壁」の見直しなどを求め、12月23日午後、総理大臣官邸で「子どもの貧困対策推進議員連盟」の田村憲久会長はじめ与野党の国会議員が石破茂内閣総理大臣に「あすのば」など子どもの貧困対策に取り組む4団体の共同要望書を手交し、申し入れを行いました。4団体代表も同席し、19日に議連への共同要望と同様の要望を石破総理に強く陳情しました。
田村議連会長は、「シングルマザーの就労率は86%でとても高い。児童扶養手当は、30年前より所得制限が下がったままで、ひとり親の働き控えや自立を妨げている。子どもの貧困対策の予算をしっかりと確保してほしい」などと申し入れをしました。
また、小河光治あすのば代表理事は、「児童扶養手当を受ける80万人への厳しい所得制限は、ひとり親だけではなく、多くの事業主も困り、日本経済にとっても大きなマイナスだ。困窮子育て世帯への給付拡充も含めぜひ改善してほしい」と述べました。
石破総理は、「従来からひとり親世帯の厳しさは十分に理解している。要望について検討をすすめたい」と深い理解とともに前向きに検討をすすめることを表明しました。
4団体では、来年度予算編成や来月以降の予算審議においても要望の実現に向けて働きかけを続けていきます。
【出席者】
石破茂 内閣総理大臣
長島昭久 内閣総理大臣補佐官(子どもの貧困対策推進議員連盟 幹事長)
矢田わか子 内閣総理大臣補佐官
田村憲久 衆議院議員(子どもの貧困対策推進議員連盟 会長 自民)
鈴木貴子 衆議院議員(同 事務局長 自民)
竹谷とし子 参議院議員(同 事務局次長 公明)
高木まり 参議院議員(立憲)
浦野靖人 衆議院議員(維新）
伊藤たかえ 参議院議員(国民)
小河光治 公益財団法人あすのば 代表理事
渡辺由美子 認定特定非営利活動法人キッズドア 理事長
赤石千衣子 特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ 理事長
川上園子 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 国内事業部 部長
