11月21日午前、国立オリンピック記念青少年総合センター国際会議室で「自治体ですすめる子どもの貧困対策 第2回あすのば地方議員フォーラム」を開催しました。会場・オンラインをあわせて95人が参加しました。
フォーラムでは、最も子どもやその家族に近い存在の地方自治体こそが求められているニーズに沿った施策をすすめ、その取り組みが多くの自治体に拡がり、国を動かすことにつなげる重要性などについて、活発な意見交換の場になりました。
基調講演は、「こどもを核としたまちづくり」をテーマに泉房穂さん(前兵庫県明石市長)が登壇。泉さんは、所得制限なしにすべての子どもへの施策も、困難を抱える子どもへの施策も共に手厚い支援をいかにすすめてきたか、それがいかに大切かについて強調しました。
続いて、パネルディスカッション「自治体施策をすすめるために」には、渡辺さとみさん(三重県桑名市議会議員)、李炯植さん(認定特定非営利活動法人 Learning for All代表理事)と泉さんがパネリストとして登壇。コーディネーターは、中塚久美子さんが務めました。
「こどもまんなか」のこどもには多様な環境の中で育つこどもが想定されている必要があること、教育と福祉や官と民とがいかに力をあわせるか、人と予算をどう充実させるかなどが議論されました。
議員からの取り組み発表には、菅原直志さん(東京都議会議員)、小林重太郎さん(長野県小諸市議会議員)が登壇。また、九州から会場に駆けつけた山田朋子さん(長崎県議会議員)、松尾晴代さん(鹿児島市議会)がフォーラムの感想などをお話いただきました。
閉会のあいさつは、フォーラムの企画・準備をすすめた佐藤真和さん(東京都東村山市議会議員)が登壇。佐藤さんは、子どもの貧困の解消に向けて超党派で地域を越えて地方議員のこのつながりを今後も大切にしたいと述べました。