2022/5/17更新： Youtubeの公開は終了しました
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2022年３月23日（水）、「子どもの貧困対策 全国47都道府県キャラバンin鳥取」を鳥取県立倉吉未来中心とオンラインのハイブリッドで開催し、56人が参加しました。
オンラインは、県内はもとより、千葉県・東京都・大阪府・岡山県からも参加がありました。
<挨拶と報告>
主催者挨拶を柳瀬和夫・あすのば参与が行い、共催挨拶を八本 晃一・鳥取県福祉保健部ささえあい福祉局福祉保健課くらし応援対策室室長が行いました。
「鳥取県の子どもの貧困対策について」の報告を坂口千香・鳥取県福祉保健課くらし応援対策室係長と福安潤一・とっとり子どもの居場所ネットワーク“えんたく”コーディネーターが発表しました。
坂口さんからは、県内の平成30年の子どもの貧困率13.5％（７人にひとり）、ひとり親の子どもの貧困率48.1％（ひとり親家庭の半数）の県内の現状報告があり、子どもの貧困対策推進計画に基づく、子どもの居場所づくり、学習支援事業の推進、ヤングケアラー支援、ひとり親世帯支援他の報告がありました。
福安さんからは、主に子ども食堂支援など拡がるネットワーク“つながりの輪”の現在進行形の報告がありました。
<第一部パネルディスカッション>
第一部のパネルディスカッションは「それぞれの立場から見た子どもの現状～地域で子どもの育ちをささえるために～」をテーマに、コーディネーターは、南潮さん（鳥取短期大学准教授）が務めました。パネリストの山本とも子さん（倉吉子ども食堂テラハウス代表）、山下千之さん（はばたき人権文化センター・福吉児童センター所長）、大下幹男さん（倉吉児童相談所所長）、井田智子さん（鳥取県母子寡婦福祉連合会理事長）、鈴木豪さん（株式会社マルイSDGs推進室長）が登壇。
山本さんは、育ち盛りの子どもに十分な栄養と大人数で食卓を囲む楽しさを伝えたいとの思いで子ども食堂を始めたきっかけを話され、募金活動を行いながら運営する実情を訴えました。また、コロナ禍でお弁当に移行せざるを得ない現状も伝えました。
山下さんは、コロナ禍で起こっていること、見えてきたことを子ども、女性、高齢者、障がいのある人、マイノリティの人々に何が起こっているのかを「子ども同士や大人とのコミュニケーションが下手になっていく様子を具体的に伝え、お互いさまの社会づくりで孤立させない社会づくりを呼びかけました。
大下さんは、児童相談所についてやヤングケアラーの実態調査に基づき、ヤングケアラーへの影響、希望するサポート内容、相談対応の状況を話されました。参加者からも数字以上にヤングケアラーが居て、実態の把握は難しいとの質問と意見がありました。
井田さんは、県内各地でのひとり親家庭の相談内容を紹介しながら、『同行支援の大切さ』を強調されながら、支援活動の入口としてイベントへの参加呼びかけや子育てに役立つ情報提供の大切さを伝えました。
鈴木さんは、民間企業としての歴史を通じての支援を紹介し、会社の基本方針である「絆」の大切さと県内の子ども食堂支援の歴史と現状を紹介されました。
<第二部意見交換会>
第二部は、会場参加者のみでしたが、意見交換会を輪になって会場で行いました。自己紹介を行いながら、第一部の感想やパネリストへの質問や率直な意見交換を行いました。
<感想>
参加者からは、「ヤングケアラーの実情に社会のしくみとして、支援として考えさせられました。令和３年の実態調査のパーセンテージよりも現実はもっと多いのではないかと思っています。関係部署、団体、学校などの連携が必要と思いますが、そのことに対する課題と対策がどうなのでしょうか（60代男性）」などの感想や意見が寄せられました。「後半の発言内容が聞き取れない状況だった。準備時の点検が不足ではなかったか（60代男性）」とハイブリッド開催の難しさを痛感し、厳しいご指摘もいただきました。
★全国キャラバンin鳥取報告書（PDFファイル 470KB）
【子どもの貧困対策 全国47都道府県キャラバンin鳥取】
日 時：2022年３月23日（水）13時～16時30分
場 所：鳥取県立倉吉未来中心セミナールーム3（鳥取県倉吉市駄経寺町212-5）
主 催：公益財団法人あすのば
共 催：鳥取県・とっとり子どもの居場所ネットワーク“えんたく”
後 援：内閣府、鳥取県教育委員会・鳥取市・米子市・倉吉市・境港市・岩美町・
若桜町・智頭町・八頭町・三朝町・湯梨浜町・琴浦町・北栄町・日吉津村・大山町・
南部町・伯耆町・日南町・日野町・江府町・鳥取県社会福祉協議会・
鳥取県労働者福祉協議会・鳥取県隣保館連絡協議会・
公益財団法人とっとり県民活動活性化センター・鳥取県生活協同組合・
株式会社Webもり
助 成：公益財団法人キリン福祉財団
参加者：計56人（うち会場参加者19人・オンライン参加者37人）
