子どもの貧困対策法成立から満2年を迎えた6月19日に、子どもの貧困対策センター「あすのば」は設立・誕生しました。
あすのばは、「明日の場」であるとともに「US(私たち)」と「NOVA(新しい・新星)」という意味もあります。子どもたちが「ひとりぼっちじゃない」と感じてほしいという「私たち」と一緒だよという願い。そして、多くの人に子どもの貧困問題が他人事ではなく自分事に感じてほしいという「私たち」でもあります。みんながつどう「場」であってほしいですし、すべての子どもたちが明日に希望を持って、輝く新星のような人生を送ってほしいという願いも込めています。
2015年4月に「子どもの貧困対策センター設立準備会」が発足し、「設立賛同人」は1,033人にのぼり、「ファウンダー(創設寄付者)1口千円1千万円募金」には1,409万8,345円のご寄付が寄せられました。短期間に大きなご支援が集まったのには、理由があります。5月5日の子どもの日から、東京で山手線をぐるり一周する街頭募金を学生が実施しました。名古屋でも街頭募金を3日間行い、札幌では、講演会を開いて多くのご寄付をいただきました。
あすのばは、①調査・研究とそのデータなどに基づいた政策提言、②全国の支援団体の活動が持続し発展できるような支援団体への中間支援、③子どもたちの自立のために物心両面での子どもたちへの直接支援、の3本柱を担います。また、もう一つの大きな特徴は、子どもがど真ん中・「センター」のポジションとして、孤立し声を出せない子どもの声も大切にする運営を目指します。6人の理事のうち3人が子どもを代表した学生です。子どもの声を直接、理事会などで発言できる組織にします。
さらに、2016年4月1日、あすのばは内閣府より公益認定を受けて「公益財団法人あすのば」として新年度をスタートしました。2016年度も子どもの貧困対策の更なる推進に向けて歩みを進めてまいります