子どもの貧困対策センター 公益財団法人あすのば

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2019.11.14|

「全国キャラバンin大分」開催!子ども支援ネットワーク「カタローエ大分」が発足!

 

11月9日(土)、大分県総合社会福祉会館で「全国キャラバンin大分」が開催され、117人にご参加いただきました。県内各地からさまざまな立場の方々が集まりました。

 

開催にあわせて、県内の子ども支援のネットワーク「カタローエ大分」が発足しました。大分弁で「カタル」とは、「仲間に入る」という意味で、「カタローエ」は、「仲間に入ろうよ」という意味。しげまさ子ども食堂、居場所サロン わかばハウス、チャイルドラインおおいた、面会交流支援子じかネット大分、ひじまち制服バンクの5団体が核となり、県内の子ども支援の輪を広げていくことを目指しています。

 

当日は、小河光治代表のあいさつに続いて、廣瀬高博・大分県福祉保健部部長にごあいさついただきました。その後、島川雄司・大分県こども・家庭支援課課長補佐は、「来年度の『大分県子どもの貧困対策推進計画』の見直しにあたり、9月に県内すべての小学5年生・中学2年生とその保護者約4万人を対象とした実態調査を実施した。今年度中にとりまとめ、報告書を完成させ、データに基づき計画の見直しをすすめたい」などと説明いただきました。そして、前述の5団体の紹介の後、それぞれの団体ごとの分科会を開催しました。どの分科会でも参加者を交えて、熱気あふれる意見交換の場となりました。

 

 

閉会にあたって、カタローエ大分実行委員を代表し、しげまさ子ども食堂の首藤文江さんにあいさついただきました。

「カタローエ大分の発足にあたって2つの想いがありました。

ひとつ目は、支援者同士のゆるやかなネットワークを作りたいということです。この夏、私たちの団体からあすのばの合宿に2人の高校生が参加しました。帰ってきてお土産を届けてくれた2人が言った言葉は、『めっちゃ楽しかった!しげまさに来てなかったら、行けなかった』と言ってくれました。子ども本人が『やりたい』と思っても、家庭のチカラが弱く、またまわりの大人がその情報を知らなかったり、成育歴や環境により、子ども自身の体力や根気が続かない、そもそも深く考えたり、少しの抵抗に対して諦めざるを負えない習慣になれてしまっている現状は、子どもだけではなかなか変えることは難しい。県内の子どもがこうした素晴らしい体験につながるには、近くにいる大人が引っ張っていかなければ、届かないのです。私たちが伴走することで、素晴らしい人とつながることもできると思います。

2つ目は、県内のみなさんに子どもの貧困について自分ごとに考えてほしいという想いです。子どもの貧困を考えるときに、自分の近くにいる一人の子どもの顔を思い浮かべてほしい。県内の大人がそれぞれ一人の子どもを気にかけて応援すれば、県内の子どもみんなが見守られていることになります。見えない子どもがいなくなるはずです。大分県の子どもの未来を応援するカタローエ大分は、今後もゆるやかなつながりをつくりながら継続的に活動を行っていきます」とお話いただきました。

 

参加者からは、「子どもたちを支援する熱い想いのある方々と触れることができて、とても刺激になりました(50代女性)」、「だれかのためやったことが広く優しさの輪になっていくことはとてもいいことだと思います。私もいつか子どもたちのために何かできるような大人になりたいです(10代女性)」などの感想が寄せられました。

準備から当日の運営まで、カタローエ大分実行委員のみなさまにご尽力いただきました。ご参加いただきましたみなさまを含めて心からお礼申しあげます。

 

【子どもの貧困対策 全国47都道府県キャラバンin大分】

日時 2019年11月9日(土)13 時~16 時

会場 大分県総合社会福祉会館 4階大ホール(大分市大津町2-1-41)

主催 公益財団法人あすのば/共催 カタローエ大分実行委員会

後援 内閣府・大分県・大分県教育委員会・大分合同新聞社・朝日新聞大分総局・毎日新聞社・読売新聞西部本社・西日本新聞社・OBS大分放送・TOSテレビ大分・OAB大分朝日放送・J:COM大分ケーブルテレコム・エフエム大分・ゆふいんラヂオ局

助成 公益財団法人キリン福祉財団

参加者 117人

 

★こちらから報告書のPDFをダウンロードできます

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