2019年6月29日(土)、「子どもの貧困対策 全国47都道府県キャラバンinふくい」を福井市地域交流プラザで開催しました。第一部80人、第二部18人、計83人が県内各地から参加しました。
第一部では、柳瀬和夫・参与のあいさつに続いて、共催者挨拶を齊藤正直・福井市福祉保健部次長からご挨拶がありました。
パネルディスカッションは『それぞれの立場から見た子どもの貧困』をテーマに、パネリストには、佐竹了さん(越前市地域公益活動推進協議会/子ども応援隊わくわ~く運営委員会コーディネーター)、森真七会さん(ゆるい食堂副実行委員長・福井工業高等専門学校環境システム工学専攻1年)、濱口勇規さん(福井市福祉保健部子ども福祉課主査)、木戸寛捺さん(あすのば元学生理事・早稲田大学4年)が登壇、コーディネーターは、青井利哉さん(福井医療大学看護学科講師)が務めました。一部・二部の司会は、久富はるか・あすのば職員が行いました。
先ず、濱口さんから、子どもの貧困の現状と福井市の取り組みについて説明がありました。森さんは、鯖江市での対象を決めない、誰でも無料で参加できるゆるやかな食卓『ゆるい食堂』の立ち上げの経緯と毎回100人以上参加する活動を紹介しました。佐竹さんは、越前市での市民の有志による『みんなの食堂』から学習支援の課題が生まれ、子どもの居場所作りの経緯が説明され、「地域の大人に認めてもらった記憶は、自己肯定感が生きる力となり、新たなまちを作る市民として、次世代の子どもを育ててくれると信じてやまない。居場所作りはシチズンシップ、まちづくりである」と話された。木戸さんは、自身の体験と当事者の立場から「子どもの貧困は選べないこと。子どもの貧困は誰の責任?親がどんな状況であれ、子どもには責任はない。機会がないことが困り事」と話しました。
第二部の意見交換会は、青井さんがコーディネーターを務め、各パネリストもグループに入り、参加者と双方向での話し合いができました。グループでは、一番若い方がファシリテーター役を務め、テーマごとに意見交換し、全グループが発表して、参加者同士の相互理解も深めました。
参加者からは、「同じ若い世代で『子どもの貧困』に携わり、その解決のための活動に参加している森さん・木戸さんのお話を聞いて、とても刺激になりました。貧困の捉え方の視点、福祉と教育の連携というキーワードを大切に教職に就きたいと感じました(20代女性)」。「福祉・教育に携わる仕事をしていながら『子どもの貧困』について考えてこなかったので、改めて様々なことを考える機会になりました(30代男性)」。「当事者の方の話、行政の立場の話、教育現場を経験した方の話などが具体的に聞けて良かった(40代女性)」。「これからの日本が明るくなっていくように、もっとあすのばさんの取り組みがもっと増えて関心を持つ人がどんどん増えてくださるといいのかなと思いました。そして、子どもが声をあげれる場があるといいのかな(50代女性)」等の感想が寄せられ、福井県内各地から、多世代の方々が、参加くださいました。
当日は、読売新聞・福井新聞・県民福井が取材し、各紙に掲載されました。
【子どもの貧困対策 全国47都道府県キャラバンinふくい】
日 時:2019年6月29日(土)第一部10時~12時30分 第二部13時30分~16時
場 所:福井市地域交流プラザ 研修室601(福井市手寄1-4-1 AOSSA6F)
主 催:公益財団法人あすのば 共 催:福井市
後 援:内閣府、福井県・福井県教育委員会・福井県社会福祉協議会・あわら市・池田町・永平寺町・越前市・越前町・おおい町・大野市・小浜市・勝山市・坂井市・鯖江市・高浜町・敦賀市・南越前町・美浜町・若狹町
助 成:公益財団法人キリン福祉財団
参加者:第一部80人 第二部18人 合計83人(延べ98人)